大分・山の神という行事を知っていますか?
私もこの度、初めて知ったのですが、1月16日は山作業をすると災い・事故にあうとされているために、この日は仕事を中止して、山作業の安全を祈願した神事・宴を開くという風習だそうです。実際には、山の神は、1月16日をはじめとし、1月中旬から2月中旬にかけて、大分県の各地域毎に開かれるそうです。詳しくは知りませんが、他の地方でも行われているということです。呼び名は違っているかもしれませんね
1月20日から26日までの一週間、この山の神に参加するために大分に行ってきました。大分県は国内の乾シイタケの40%を生産する大産地で、今度の出張では、このような大産地の生産者の皆さんとお話する機会を得たり、実際のホダ場を視察させてもらったりと、たいへん勉強になりました。
生産者のみなさん、OSKのみなさん、普及員の皆さん、お世話になりました。ありがとうございました。
以下、見せていただいたホダ場等の写真です。
生産者のホダ場で設置した簡易ビニ―ル被覆。発生した椎茸が雨子になるのを防いだり、保温で成長を促進する目的で、実際には、写真のホダ木の上にあるビニールを地面まで開いてた状態にして使用します。簡易のビニールハウスですね。
菌興115号の袋掛け栽培。こちらは、ビニール被覆と同じ目的ですが、より簡便に行えます。
竹のてっぺんを折って、竹が大きくならないように仕立て、ホダ場にした竹林。研究所のモデルホダ場では、等高線と垂直方向にホダ木を並べていくのですが、大分では等高線にそって並べているところを幾つか見せてもらいました。シイタケ採集がこのほうが楽という理由だそうです。なるほどですね。
しっかりと、風よけも張ってあり、明るくて、良いホダ場でした。
椎茸の簡易散水装置の説明会を兼ねた研修会。
大分でも有数の生産者のホダ場。ホダ木の数は圧巻でした!
植菌されているのは、ほぼ菌興170号だそうです(下の写真)。この品種は集中発生せず、冬から春にかけて、断続的に発生する特性が、これだけの数のホダ木を少人数で管理するのに向いているそうです。
by 研究所KT